ボクシングのフットワークの基本動作と練習のコツをまとめました。
攻撃も防御もフットワークが大事
ボクシングは、相手のパンチをかわして、自分もパンチで応戦して、その攻防の優劣を競うスポーツです。
スムーズな試合展開にするには、相手を動きを見極めて、変化していく状況に合わせて、自分の体を上手く使って対応しなければいけません。
そのためには、なにより足の動きが必要不可欠です。
ボクシング全体の動きの中で、フットワークがかなりの割合を占めていると言っても過言ではありません。
また、ボクシングの魅力でもあるスピード感は、軽快な足の動きから生まれます。
仮に、ボクシングに足の機動力がなければ、スピード感もなく味気無いものになる事でしょう。
フットワークの練習はどこでも可能
攻撃する時も、防御する時も、すべてフットワークが上手くいかなければ成功しません。
そのため、ボクシングの動きの基礎とも言えるフットワークの練習だけは、率先して取り組む必要があります。
そして、これほど大事なフットワークの練習ですが、どこでもできるのが大きなメリットです。
例えば、左ジャブを打つ練習と並行して、シャドーボクシングで前後、左・右まわりを繰り返してトレーニングすることもできます。
また、ジム以外でも、通学や通勤の途中で、人ごみをスイスイよけて歩けば、フットワークの感覚を磨くことが可能です。
フットワークの基本的な動き方
フットワークには、サイドステップの他に、定番の基本動作があります。
- 前進
…左足を約10cm前方にすべらせます。
この時に、右足は爪先で後方に蹴るようにして、左足の動きを支える形です。
そして右足も左足も進んだ分だけ前進します。 - 後退
…右足を約10cm後方にすべらせて、左足も同じ歩幅で後ろに下がります。 - 左まわり
…左足を左側に約10cm旋回させて、右足も続けて左にまわします。 - 右まわり
…右足を右側に約10cm旋回させて、左足も続けて右にまわします。
フットワーク練習のコツ
- どんなに速く動いても、体のバランスをくずさないように、意識してください。
- 足だけでなく上半身も同調して、なめらかに動けるようにします。
- 前進する時に、後ろの右足は爪先でキックすることを忘れないようにしましょう。
- 両足とも爪先になるのは間違いです。
なぜなら、両足とも爪先立ちになると、体が浮いて、パンチを打つ時に体重移動が不十分になるからです。
左足は床につけてすべらせ、右足は、かかとを5cm位上げて爪先で立つのが基本になります。 - 特別な理由なく、左右の足を交差したり、入れ違える事がないようにしましょう。
体のバランスを失って、相手に攻撃のチャンスを与えてしまいます。 - 前に出した左足に体重をかけすぎないように注意してください。
左ジャブを強く打つ時は、左足に体重がかかりますが、それ以外の時は、体の動きが鈍くなるだけです。
最後に
フットワークは足の動きだけでなく、手の動きとバランスを取るように、手足を同調させることが重要です。
練習のときに、体のバランスをとることを意識して取り組んでみてください。