ボクサーにとって、減量は苦しいものです。
体のコンディションを維持しながら、いかに栄養素を効率良く摂るかが重要になります。
ボクシングの減量法として、効率良く体重調節する食生活について、知るべきポイントをまとめました。
効率良く減量するボクシングのための食生活とは?
ボクシングは激しいスポーツですので、練習時に消費する体のエネルギーは格別です。
それでも、むやみに飲食すれば、体重が増えてしまって、自分の目標とする体重に調節するのが難しくなります。
ボクシングは体重別に階級が分けられていますので、コンディションをつくるために自分の体重をコントロールすることが必要なスポーツです。
食事で栄養を摂りながら、体の状態を整えて、理想の体重になるように減量をするのが、ボクシングという競技の難しさといえます。
体重を落とすことだけ考えてしまうと、エネルギーが不足して、試合でパワーを発揮することができません。
そうなると、せっかくの努力も無駄になりますので、減量とエネルギー補給のバランスをとることが大切です。
ボクシングの世界チャンピオンの中に、無理な減量がたたって病気で亡くなる悲惨な出来事がありました。
そんな事が起こらないようにするためにも、栄養をしっかり摂ることを考えなければいけません。
理想の体重を維持しながら、栄養をバランス良く摂取するためには、どんな食物をどのように食べるかが重要なポイントです。
タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの成分の質と量を意識して、上手に摂取することで効率の良い食生活になります。
タンパク質 | 肉類、乳製品、鶏卵、魚貝類、米、大豆、胡麻などに含まれる |
脂肪 | バター、チーズ、牛乳など栄養価の高い食品に含まれる |
炭水化物 | 砂糖、米、イモなどに含まれる |
ビタミン | 生野菜や果物に含まれる |
ミネラル | チーズ、卵の黄身、チョコレート、バター、チーズ、クルミ、ノリなどに含まれる |
栄養の配合をバランス良く摂ることが大切
栄養が偏らないように、バランスの良い食事を心がけましょう。
ボクサーの場合は体重制限があるため、栄養の配合を考慮して食事を取ります。
体のカロリーになって太る脂肪や炭水化物の量は、制限しなければいけません。
ステーキやジャガイモ、うどん類や米など、できるだけ避けるように自己管理が必要です。
脂肪や炭水化物系の食物のかわりに、タンパク質やビタミン、ミネラルで代用して食事を工夫して取ることもできます。
プロとアマで食事の取り方が少し異なり、プロ選手は1日2食、アマ選手は1日3食です。
特に15歳~20歳頃の学生の選手は、栄養を十分に摂って体をつくることを目標にします。
最後に
プロボクサーの減量は厳しいものです。
ハードな練習に加えて、ウェートコントロールのために食事制限が必要です。
ボクサーにとって大切な技術面を鍛錬する余裕がありません。
では減量苦を排除して本来のトレーニングに精進するために必要なことは何か、それはプロボクサーとしての自覚があるかないかが答えになります。
ただし、過度な練習も減量も、健康を害する恐れがあるので、細心の計画が必要です。