フックの打ち方と練習のコツ【ボクシングのパンチ】

ボクシングのフックの打ち方や、練習で意識するポイントなど、まとめました。

破壊力抜群の左フック

フックという名前は、パンチを打つ時の腕から拳までの角度が、釣り針に似ているところから生まれました。

ボクシングの試合で、フックを効果的に使うことができれば、相手を倒すことが可能です。

まず、左フックをどのような時に使うか、使用場面について解説します。

試合で相手と向かい合う時に、左手は相手に一番近い位置にあります。

相手が左ジャブを受けて、ひるんだ時や、左ジャブを押し切って前進してきた時に、左フックを相手のアゴに狙い撃ちすると、倒れる場合が多いです。

フックの破壊力は抜群で、アゴの他、顔やボディに打ち込んでもKOできる位、威力のあるパンチです。

左フックが強力な理由

例えば、フックでアゴを狙う場合、左拳と相手の距離は、たった12cmです。

この時に、左手のヒジをまげて、拳を内側にひねりながら、相手のアゴを側面から振り抜く感覚で、思い切り打つと、かなり強力なパンチになります。

破壊力が抜群なのは、ターゲットとの距離が近いこと、そしてパンチの角度が鋭いため、パワーが集中することが大きな理由です。

左フックの打ち方のコツ

フックは破壊力抜群のパンチですので、試合で使えるように習得したい人も多いと思います。

しかしながら、実はフックをマスターする難易度は高いです。

ボクシングの技術の中でも、習得に時間のかかるテクニックになります。

ぜひ、チャレンジするつもりで練習してみてください。

【左フックの打ち方のコツ】

  1. フックは腕から拳までの角度が重要です。
    左ヒジを少し上げたまま鋭角的な弧を描くように打たなければ、効果が減少してしまいます。
    左手を前に伸ばしすぎると、角度が甘くなって威力がなくなるので注意が必要です。
  2. 左手を動かすタイミングは、体の始動動作に合わせて動かします。
    くれぐれも、あせって左手だけ始動することがないようにしましょう。
    左腰と左肩を体の中心線までまわすと、回転運動によって重心が右足に移ります。
    このタイミングで、左フックが始動するように意識してみてください。
  3. 体の重心が右足にかかると同時に、左ヒジを右肩の方向に向けて振り抜きます。
    この時の左ヒジは少し上げ気味にして、そのまま釣り針のように曲げた状態です。
  4. フックの弱点として、体が右にまわる時に、どうしても左の横腹にスキができてしまいます。
    弱点を完全にガードすることはできませんが、この時に右手でアゴをカバーして、右の横腹を右ヒジでガードを固めることは可能です。
    こうすることで、左フックの打ち終わりや、空振りの無防備状態の時に、カウンターを受ける危険から守る事ができます。

最後に

フックはボクシングの技術の中でも、難しいテクニックの一つです。

試合で有効に使うことができれば、かなり強力な武器になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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