ボクシングの戦い方は、大きく分けて2つに分類されます。
ひとつはインファイティング、そしてもうひとつはアウトボクシングです。
それぞれの内容とインファイティングの作戦など、基本的な知識をまとめました。
インファイティングとアウトボクシング
インファイティングは至近距離でショートブローの打ち合いを挑む戦い方で、アウトボクシングは相手と離れた距離を保ちながら闘うスタイルです。
インファイティングをする人は、インファイターとかファイター、もしくはパンチャーとも呼ばれています。
身長が小さくても、上体の筋肉がガッチリ発達していてパンチ力が優れている人は、インサイドに入って打ち合う戦い方が有利です。
一方、アウトボクシングをする人は、アウトボクサーとかボクサーと呼ばれ、長身で手足が長い人が向いている戦い方になります。
インファイティングの作戦パターン
インファイティングで戦う時の典型的な作戦パターン
- 相手に左ジャブを打たせて、それをウィービングやダッキングでかわして至近距離に入り込む。
- インサイドに入ったら、自分の頭を相手の胸のあたりに押しつけて、フックやアッパーカットでボディーを打つ。頭部を相手に押しつけることで、相手の攻撃を防ぐことができる。相手に反撃のチャンスを与えないように、頭部を側面に出さないように気を付けることが必要。
- インファイトになると、密着体勢の中で相手の動きを判断するのが難しくなる。下に視線を落として、相手の足の動きを読んで対応することが必要。
インファイターがインファイティングの練習で意識すべきポイント
インファイティングを上達させるには、経験の積み重ねが大事です。
普段の練習から意識した方が良いポイントがあるので、参考にしてみてください。
インサイドに入る練習を行う。相手の攻撃をかわして懐に入るタイミングを覚える。インサイドに入った後は、パンチをアゴや心臓、肝臓など特定のポイントに正確に打つ練習を行う。
左パンチを短く繰り返し打つ。この際に、両足を少し開いてバランスを保ったまま、ダミーの動きに合わせて、体を後方にそらしてスウェーでパンチをかわす練習をする。
トレーナーにミットをつけてもらい、インファイトのあらゆる場面を想定して、ミットめがけて攻撃するトレーニングを行う。
攻撃と防御の両方を練習する。インファイトでコーナーを利用して攻めるトレーニングと、アウトボクシングでインファイターをコーナーでさばくトレーニングをする。
最後に
インファイティングやアウトボクシングで戦う意味を考えながら、自分のファイトスタイルを作り上げていきましょう。
相手のタイプに合わせて、通用する作戦を事前に準備することが必要です。
試合を有利にするためにも、練習のときから相手の動きを想定したトレーニングを積み重ねて対策することをおすすめします。