ボクシングのトレーナーになりたい人のために、おすすめの指導法を紹介します。
トレーナーがボクシング初心者に最初に教えること
初めてボクシングを習う初心者にトレーナーが教える場合、最初に教えなければいけない事があります。
もちろん、教える人の考え方や経験によって個人差はありますが、真っ先に教えなくてはいけない事は、拳の握り方とバンテージの巻き方です。
必ずバンテージを巻いた上から、グローブをつけてスパーリングするように指導してください。
他のジムワークで拳を使う場合でも、同じようにバンテージを巻いて練習します。
最初は特に、基礎的な注意を徹底しないと、ボクシング生命に関わる拳の皮膚や関節を痛めやすくなるからです。
次にボクシングの基本的な動き方を指導
次に、正しい構え方を維持しながら、前進と後退の前後の動き方を教えます。
前後の動き方の後は、左まわり、右まわりをコーチします。
基本的なフットワークを完全におぼえたら、左ジャブ、右ストレート、フック、アッパーカットの順に教えます。
ボクシングは攻撃だけするものではありませんので、基本パンチと並行して、防御テクニックも指導することが必要です。
そして次に、コンビネーションブローの打ち方と、その防ぎ方を教えましょう。
ジムでのトレーニング計画
レッスンの開始前、ボクサーは体の筋肉を柔らかくするウォームアップを必ず行うようにしてください。
【大まかな流れ】
- 構え方
- 前後の動き方
- 左まわり
- 右まわり
- 左ジャブ(同時並行)防御テクニック
- 右ストレート
- フック
- アッパーカット
- コンビネーションブロー
※防御テクニックは以降継続
上達する指導のコツ
何回も繰り返して練習させながら、悪いところを直していきます。
ボクシングは基本動作の習得が一番大切です。
初心者に、この事を徹底的に教え込む必要があります。
基礎あっての応用です。
プロの世界チャンピオンでさえ基礎練習を継続しています。
良いトレーナーの条件とは?
「トレーナーになる資格というものがあるなら教えて欲しい」という質問に対して、あるベテラントレーナーは「ボクシングを愛して、ボクシングの事なら何でも知っている事がまず第一条件。こういう人が5年も修業したらトレーナーになれるだろう」と答えました。
ボクサーとトレーナーの関係は、親子の絆のように固い信頼関係で結ばれています。
しかし、人それぞれ性格も体の特徴も違いますので、指導法に一つの決まった形があるわけではありません。
ボクサーという人間そのものをどう扱うかが、トレーナーとして成功するかしないかの鍵になります。
ボクサーのトレーニングを注意深く観察して、コンディションや気持ちの動きを見極めたり、試合でケガをしたら適切な応急手当をしなければいけません。
また、試合前の緊張感や減量の苦しみを、やわらげるような明るい対話も必要です。
そういう意味でトレーナーは、簡単な医学知識の他、初歩的な心理学くらいは知っていた方が良いでしょう。
最後に
ボクシングのコーチとして、選手を指導する場合、基本を徹底することを最初に教えなければいけません。
プロの世界チャンピオンでさえ基礎練習を続けていますので、どれほど基本の積み重ねができるかによって、上達スピードが異なります。
最初から高度な技術を習得しようとしても、おそらく失敗するでしょう。
なぜなら基本あっての応用ですので、基本をおろそかにしたまま、レベルの高い技術が身につくはずがないからです。